事業内容
港製器工業は、世の中の「安全・安心」を作ることを使命とし、その思いを持った社員が、様々な金属製品の企画・設計・製造まで一気通貫体制で行っています。
①海上コンテナ同士を繋ぐ金具の製造販売
国際的な海上輸送に欠かせない手段として海上コンテナ輸送がありますが、弊社ではコンテナ船でコンテナを運ぶときにコンテナを船に固定する金具の製造・販売を行っております。安全安心に国際輸送を行うために欠かせない製品となります。
もともと日本には製造メーカーが7,8社ありましたが、市場の進化に淘汰されていき、現在、日本では弊社のみが製造を行っています。
②鉄骨建方治具(たてかたじぐ)ATOMUのレンタル
鉄骨造(S造)のビル建築において、鉄骨と鉄骨とのジョイント部を固定し、調整する治具のレンタルを行っています。日本発の技術で、台湾にも2019年に進出しています。
③物流機器・台車
オーダーメイドで物流機器・台車の製造販売を行っています。
重量物を載せて運んだり、段積みしたりを安全に行うためには、適切な強度計算が必要です。お客様のご要望に応じて、必要な機器をオーダーメイドで設計製作します。
④マンション向け落下防止ネット
世の中の安心安全に関わる製品のひとつとして、マンションのベランダから荷物が落ちたときに、下にいる人に当たらないように受け止めるための庇(ひさし)を販売しています。
錆びやすい鉄の製品とは違い、アルミ及びステンレスで製造している為、デザイン化され、経年劣化も少ないことが評価されている商品です。
開発して20数年、規格品としてはオンリーワン。当社のみが取り扱う商品となっています。現在では大手デベロッパー様からも、マンションの標準装備としてご利用いただいています。
⑤吊り天秤
吊り天秤は、コンテナなどの大きなものをワイヤーで吊るときに使う治具です。写真ではオレンジの箇所になります。
標準品で納めることはほとんどなく、用途に応じてオーダーメイドで製造しています。30年の経験と実績による業界トップレベルの技術力でご要望にお応えしております。
⑥フルコン
海上コンテナを利用した収納庫のプロデュース(設計、ディレクション)を行っています。主に太陽光発電のパワコン、蓄電池の収納庫に利用されています。
通常のコンテナとは違い、重量物を乗せても大丈夫なように、床を補強したり、扉を増設したり、配線用の穴を開けたりする必要があるため、完全オーダーメイドで製造しています。当社では、これまで数百台作ってきていますので、ノウハウの蓄積があります。
⑦スーパーフェンス
日本で多く使われているブロック塀には、基礎や鉄筋、寿命などに規定がありますが、実際には規定を満たしていないものが多く存在しており、地震の際に倒れる危険性があります。
その課題を解決するため、柱はアルミ、面材に天然木を使った商品を開発しました。木材は間伐材を利用しているため、日本の林業の活性化に貢献しています。また防音効果も認められ、保育園などの騒音問題の解決に活用されています。
起業した理由・きっかけ、社名(屋号)の由来はどんなことですか?
祖父が、大阪で船舶金物の商社を始めました。
父は、祖父の仕事を手伝っていましたが、そこで販売する製品を作る工場を立ち上げるため祖父から独立しました。
当初大阪市港区に会社を設立したため、「港」の文字を取って港鍛工(たんこう)所を設立し、その後、港製器工業に社名変更しました。
理念:こんな社会にしたい
理念:イメージをスピード実現する達人として、共に未来を創ります。
顧客や社会が求めるもの、お困り事をスピード感を持ってカタチにし、共に未来を変えていくことを願い、開発設計と製造力で、顧客や社会の進化のお手伝いをしています。
特に、安全・安心に関わる商品が多く、世の中の災害による被害の軽減や事故を未然に防ぐような商品の開発・供給に関わっていきたいと考えております。
まだ具体的では無くても、イメージや目的をお話いただければ、設計から製造までワンストップで解決いたします。
得意なこと
イメージを設計に落とし込み、長年の技術と経験を踏まえ、完全オーダーメイドで製造することが得意です!
・重量物を安全に吊り下げる吊り天秤
・輸送中に商品を固縛する金物
・安全に段積みして、収納効率を高める物流機器
・上層階からの落下物を受け止める落下防止庇(ひさし)
・ビルの建築で使う治具(じぐ)、仮設資材
・海上コンテナを活用した収納庫
実際、どんなお客様がご利用されていますか?
・コンテナ船、自動車運搬船関係の船会社、造船所
・ゼネコン、仮設資材リース会社
・港湾物流会社、工場関係会社
・太陽光発電設置業者
・大手ホームセンター
・幼稚園/保育園、工務店
など、多数
忘れられない思い出
2022年、3年かかって開発した鉄骨建方治具の「ATOMU(アトム)802」が完成したときの感動は忘れられません。
ATOMU(アトム)802は、既存機種701の約2倍の強度を実現した鉄骨建方治具です。
重量を増やさずに強度をあげることは大変な課題であるため、開発に苦労しました。
「ATOMU(アトム)802」に限らず、常に技術革新で新しいモノづくりを続けている弊社ですが、より良いモノづくりで社会に貢献できる喜びは大きいです。
趣味
趣味は、ボウリング、ビリヤード、スキー、スノボ、ゴルフなどです。
休日にはどんなことをされていますか?
・武術や礼法の稽古
・家庭菜園(日本の農業を元気にしたいという想いから始めました)
・家族で全国の温泉旅行(サウナなど)
出没情報
熱海:年4回行っています。
神社仏閣:特に奈良県にある大神神社、檜原神社。和歌山県の熊野大社、神倉神社
名所:巨石群、滝
こんなこと(モノ)求む!
製品開発につながるような仕事上の要望、困りごとの情報がありましたら、お気軽にご連絡ください。
港製器工業株式会社様、
この度は起業家インタビューをさせて頂き誠にありがとうございました。
会社名:港製器工業株式会社
設立年月日:昭和36年3月15日
代表取締役:岡室 昇志
所在地:〒569-8588 大阪府高槻市唐崎中3丁目20-7
電話番号:072-677-6641
ホームページ:https://www.minatoseiki.co.jp/
事業内容:金属製品設計製造