事業内容
合同会社wellbeingは4つの事業を運営しています。
①自費訪問リハビリ事業
個人宅や、施設に住んでいる方のご自宅へ訪問し、自費でリハビリサービスを提供しています。
通常リハビリサービスは、医療保険や介護保険など、皆保険制度を利用します。しかし、弊社では皆保険制度ではカバーできない、お客様の自己実現(自分らしい生活)をサポートするため、完全自費サービスにて提供しています。
②施設コンサル事業
高齢者施設(有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスなど)からご依頼いただき、集団でのリハビリサービスの提供やコンサルティングを行っております。
具体的には、
・デイサービス等で健康に関する講話や、集団リハビリサービスの提供
・ご入居者様の生活機能を評価し、適切なケア方法の提案・共有
・スタッフのスキルアップのために必要な情報提供や研修
などを柔軟に行っています。
③訪問美容事業
個人宅や、施設に住んでいる方のご自宅へ訪問し、美容サービスを提供しております。
④3Dプリンタセミナー事業
3Dプリンタで作製する自助具(自立した生活を促進する、生活を快適にする)、環境調整に必要なモノ作りに関してのセミナーを運営しております。
起業した理由・きっかけ、社名の由来はどんなことですか?
元々「何かを成し遂げたい。誰かのために何かしたい」そのような思いが強い人間でした。
高校卒業後、リハビリテーション専門学校へ入学し、その後、作業療法士として医療機関に入職をしました。
医療機関では、脳血管疾患による後遺症、外傷や事故による整形的な後遺症を患っている方々を対象としたリハビリテーションを担当していました。
私は、クライアントがご自宅に帰ってどんな生活をするのかという視点を持ち、在宅復帰までのサポートをしていました。
しかし、勤務年数が重なるごとに、自分自身が提供するリハビリテーションに疑問が生まれました。それは、「ご利用者様は、在宅復帰をした後に幸せな生活を送られているのだろうか?」と。
医療機関でのリハビリは、主に「機能の回復」と「生活自立度の向上」この2つが柱となっているため、「生活の豊かさ」について考える事はあまりありませんでしたが、次第に『どうしたら、クライアントが幸せな生活を送ることができるのか?』と考えるようになりました。
7年目に外来リハビリの配属となりました。そこでは、ご自宅に住みながらも、リハビリを行うために通院されて来られる方々が対象でした。
ご自宅に住みながらも、リハビリを継続される方々に疑問を持ち、関係性の深まったクライアントに質問をしてみました。「どうして、リハビリをしに、通院されるのでしょうか?」と。
そうすると、次のような答えが返ってきました。
30歳代女性 Aさん:くも膜下出血で高次脳機能障害
「職場に復帰したいんです」
⇒職場に復帰したいのに、どうして病院に?
30歳代女性Bさん:後天性の疾患により対麻痺(下半身麻痺で車いすユーザー)
「車の運転がしたいんよね」
⇒車に乗りたいのに、どうして病院に?
40歳代旦那を介護する奥様Cさん:交通事故後、遷延性意識障害、四肢麻痺、高次脳機能障害、生活全介助
「夫が主体的にできることが見つかれば良いのですが…」
⇒どうして、病院に?
「病院に来られても解決しない」と思った私は、当時の所属長へ病院へ出てそれぞれアプローチして良いか尋ね、許可をいただき、病院を出ました。
そして、こんな取り組みを行いました。
30歳代女性 Aさん:くも膜下出血で高次脳機能障害
⇒職場へ出向き、先方の上司と連絡を取り合い、できる仕事を始めることで職場復帰に成功。
30歳代女性Bさん:後天性の疾患により対麻痺(下半身麻痺で車いすユーザー)
⇒欲しい車を決めてディーラーへ。障がい者助成金の制度調査、車への乗り込み練習などQOLが向上。
40歳代旦那を介護する奥様Cさん:交通事故後、遷延性意識障害、四肢麻痺、高次脳機能障害、生活全介助
⇒ユニバーサルスポーツに着目し、ご自宅近くの民間団体へ繋ぎ、一緒にスポーツに参加し、民間団体へも所属することとなりました。
しかし、当時はこのように生活の変化があったとしても病院では算定ができないため、あまり良く思われませんでした。
そこで、『クライアントが幸せな生活を送る』という理想のリハビリを実現するため、起業することを決意したことがきっかけです。
社名の由来
「wellbeing」は、日本語訳で「幸福」と訳されますが、私たちは「より良い状態」と定義付けています。 私たちのサービスを通じて、クライアントが「より良い状態」となるように、そのような思いを込めています。
「リハジョイント」という言葉は、「リハビリテーション」と「ジョイント(関節)」の造語です。リハビリテーションは文字通りです。ジョイントは関節という意味があります。
「リハジョイントのサービス(リハビリテーション)がクライアントと豊かな人生とのハブ(ジョイント)となるように」という思いを込めています。
こんな社会にしたい
理念:
生活の中で、豊かさを感じられる時間・場所・空間を提供する。
ハンディを背負っている人にとって、ずっと幸せというのは、有り得ないことかもしれません。もしかすると、苦しい感情の方が多いかもしれません。しかし、私たちと関わる瞬間だけでもいいので、「幸せだな」「心が豊かになるな」と思ってもらえたら最高だなと思っています。
「豊かさ」とは…
他者とのつながりの中で、自分が思い描いている生活を体現することだと考えています。
行動指針:
・関わる人たちを想像する
・寛容さを持ち感謝する
・自己表現をする
・意欲を持つ
・ポジティブにやってみる
得意なこと
作業療法士とは、英語でoccupational therapistです。occupationalは、時間・空間を占拠しているという意味で使われることが多いですが、やりたいこと、好きなこと(料理)に熱中する=何かがその時間・空間を占拠しているという意味でもあります。
つまり、occupational therapistとは、やりたいこと、好きなことをできるようにするセラピストという意味だったのです。今はどちらかというと、身体的なリハビリをする仕事と捉えられていますが、もともとは精神科領域の専門職であり、心や価値観にフォーカスする仕事だったのです。
私たちは、そんな本来の意味に立ち返って、ご利用者様が本当にやりたいこと、好きなことをできるようにサポートしています。
得意なことは、
・やりたいこと、できるようになりたいことを実現するためのサポート
・落ち込んだ方を元気づけること
・応援すること
・難題に取り組むこと
などです。
実際、どんなお客様がご利用されていますか?
常に「自己実現」を求めている方々が多いです(30歳~101歳)。
現在の状況に対し、不安を抱えている方が多く、もっと理想に近づきたい、例えば、「〇〇したい」「〇〇できるようになりたい」などと、強い思いを持っている方が多いです。
忘れられない思い出
お客様が亡くなる瞬間まで携わることができていることです。
医療機関では、終末期に差し掛かるとリハビリはできない(運動はできない)ということからリハビリを外されてしまうが多いのが現実です。
リハジョイントでは、お客様が希望すれば訪問することができるため看取りまで携わることができています。
趣味
趣味は音楽(レコード(80年代ディスコ音楽))です。
20代の頃は、北九州でDJをしていました。主にハウス、ディスコといったダンスミュージックが好きなのですが、今でもそんな音楽が掛かれば自然と心が躍ります。
今ではレコードに触る機会がほとんどありませんが、リラックスしたい時にはリフレッシュ感覚でレコードを手に取りたいと思っています。
休日にはどんなことをされていますか?
子どもが野球をしているのですが、そのお手伝いとして野球の審判をしたり、送迎などをしたりしています。
また、友人と読んだ本を毎週シェアして、楽しみながら学び合う活動もしています。
出没情報
日中:スターバックス 高城店
夜:小料理屋 こけし
こんなこと(モノ)求む!
3D CADができる人材を求めています。
医療や介護業界のデザインをよりおしゃれにしていきたいと考えているので、生活物品の中で、使いたくなるようなデザインができる人と一緒にお仕事が出来ればと思います。
デザインとCAD(プログラム)ができる人に、使いやすく装着しやすい、かつデザインも良い生活品や自助具の製作をアウトソーシングしていきたいと考えています。
合同会社wellbeing様、
この度は起業家インタビューをさせて頂き誠にありがとうございました。
会社名:合同会社wellbeing
設立年月日:2022年3月30日
代表取締役:眞珠 宗彦(またま むねひこ)
所在地:〒870-0131 大分県大分市大字皆春286番地の10
電話番号:097-522-2657
ホームページ:https://www.rehajoint.com
事業内容:自費訪問リハビリ事業、施設コンサル事業、訪問美容事業